2008年、イマドキジャパニーズに贈る
イマドキニッポンを描いた問題作、ここに誕生!!
本作は、東京周辺の郊外を走る国道16号線沿いの街を舞台に、大きな共通の価値観がもてなくなった日本で日常を送る人々、つまり私たちが主人公の物語である。この作品を描くきっかけを、本作の企画・脚本から手掛けている村松亮太郎監督は以下のように話した。
「昔からどの時代の人でも『幸せになりたい』という気持ちや、『生きてる意味を見いだしたい』という思いは変わらないんだよ。テーマ性のなさこそが、悩みたくても何を悩んでいいのかわからない日本人の辛さで、『豊かなはずなのに幸せになれない』でもいいし、どうしたら幸せになれるのかわからないという現代病なんじゃないか」、と。
また、この作品には、映画として特徴的なことがある。
WEBの表現手法であるポップアップを織り交ぜ、まったく関係のない6つの各場面が、WEBのリンクのように、ひとつのワードから繋がっているようでいない場面転換をしながら同時進行で物語が進んでいくのだ。それはインターネットの出現により、「ひとつの大きなストーリーが流れるのではなく、いくつものストーリーが同時に動く」方が時代として自然になったからだと村松監督は語る。つまり、インターネットの存在が私たちの人生の在り方まで変えてしまったのだ。
しかし、村松監督は「インターネットや今の時代が良い悪いと言いたいのではなく、こんな現実をちゃんと受け入れて、『さあ、どうする?』と投げかけたい」と言う。
つまり、『HEY!JAPANESE!Do you believe PEACE,LOVE and UNDERSTANDING?』という長いタイトルこそがこの映画の伝えたい、"どストレートな"メッセージである。だからこそ、観た人がこの映画に対して大反論でもなにか感じてくれれば、大歓迎なのだ、と。
そして、そんなストレートなメッセージを最高のブラックジョークで体現すべく、久々の映画主演となった神田沙也加、いしだ壱成、映画初出演の桜塚やっくん、要注目俳優の原田佳奈、劇団☆新感線の看板役者・橋本じゅん、実力派女優の鈴木砂羽、中村麻美、小嶺麗奈など、超個性派キャストが集結し、本作の「変てこ」ぶりに輪をかけている。しかし、それは、しょっぱい私たちの生き様そのものなのだ。
この「ウソのフリしたホントの話」は、登場人物の言動に心の中でぎぐっとする人続出の問題作として、日本映画史上に名を刻むことになるだろう。

