私の初主演映画「アリア」。 2003年に撮影をして、約5年以上のブランクを越え、昨年末やっと公開となりました。 劇場まで足を運んでくださった方、舞台挨拶やトークショーの度に何度も来場下さったファンの皆さん、 どうもありがとね。 そして。 その「アリア」が、DVDになります! 発売日は、6月26日でーす。 もうamazonとかで予約できるはずとスタッフが言ってました!(ぜひよろしくー 「ちゃんと映像特典とか付いてくるよ!と伝えて」とスタッフが言ってました!(笑) でも、初主演作だから思い入れもひと塩だし、本当に観てもらいたい作品です。 そこで、DVD発売記念ということで、「原田さんのブログでアリアのコラムをやってほしい」 という、アリア宣伝スタッフからの意向を受けて、これから発売日まで、週1回ペースで、 「アリア」の10このキーワードをもとに、コラムをやることになりました。 コラムとはいっても、長さもまちまちだし、そのキーワードから受けたインスピレーションで、 私の言葉を綴る、というスタイルになるかなー。それをコラムと呼ぶのか謎ですが。。。 私のブログをずっと読んでくださっている方々には、なんとなくその感じわかってもらえるかな。 ま、コラムという表現にこだわらずに、マイペースで(^ ^; ブログだしね!
ほんっとに無知だった。 21歳。 実際は違うけど、心の中では『アリア』がデビュー作。 ほんっとに無知だった。 ただ何となく演じることが好きだっただけで、映画もろくに知らない。 顔が平たくてまん丸で白いことや、声が低くて暗くてちょっと鼻にかかっていることや、 寒いロケの防寒対策や、撮影中に太ってはいけないことや、共演者とうまくやることや、 監督とけんかしないことや…あげたらきりがない。 誰も教えてくれなかった。 でも、自分で体感するしかないんだってことに、初めて気づいた。 気づいたら、途中から、変化した。 『アリア』 そんな私の心のデビュー作。
トムくん。
日本人だよ。
ソース顔で、確か団地に住んでいた。
ちょっとエッチだったと思う。そこが好きだった気がする。
転校して、それ以来会っていない。
転校先の学校でも、モテたんだろうなあ。
手ぐらい、握っとけばよかった。
私のこと、覚えてるかなあ。
本当に本当に好きになった人には、 きっと自分が生まれ育った町を見てほしくなる。 逆もそうで。 どこにでもあるような学校も、さびれた商店街も、普通の道も、駅もバス停も、何だか特別に思える。 生まれ育った町に触れて、その人をより深く知ったような錯覚。 何となく満たされた気分。 でも 私が生まれ育った町には、私の思い出だけがあって、それがちょっぴり切ない。 そこにその人はいない。 そして、私と同じように、その人の生まれ育った町で、私が知る由もないその人やいろんなことがきっとたくさんあって、それもなんだかとても…切ない。 でも、ミチと俊太郎は、生まれ育った街が同じでしかも幼なじみで、見てきた景色も触れてきた空気もみんなおんなじで…… そういうのってうらやましい。 私だったら、 本当に本当に好きになった人だったら、 全部ぜえーーーーーーんぶ、知りたいから。
認めてほしくて、肯定してほしくて、 ほんとはいろいろ話したくて。
でもたぶんそれは無理だという事もわかっていたから、 うそをたくさんついた。
うそにうそを重ねて、そのうそのせいでまたうそを重ねなくちゃいけなくて…
悪循環。
今思えば、たぶん全部ばれていたんだろうけど。
あのとき母親に放った言葉は、今でも忘れない。
深く深く傷つけた。
あの時の母親の顔、今でも忘れない。
ごめんね。
私の唯一の思春期の思い出。
「アリア」のワンシーン。
ミチと俊太郎のファーストキス。
俊太郎が上京する日のあの言葉。
「おわかれのキスでもする?」
すごくしたかったのか、したくなかったのか、してもいいのか、ダメなのか。
ふいに
このしっくり感。
初めてなのに、前から知ってるような、懐かしいような…優しい、感覚。
好きなの?わからない。
ほんとは行ってほしくない。
ずっとそばにいてほしいのに。
なんで?
そして
俊太郎はいなくなった。
誰の心にも嫉妬があるって気づいたのは、いつのころだったろ。
私も例に漏れずそうで。
「これっていわゆるその…嫉妬かしら」みたいな。
でも、そもそもそれまでなんで嫉妬しなかったんだろ。
やっぱそんなに好きじゃなかったのか?
それとも相手のことを思っているからこその理性?
相手を思っている風の実は自己愛?
うーん…わからない
理性なんて吹っ飛んじゃうくらい、全部欲しくなる。
好きって、そういうこと?…なのかも。
たぶん。
ミチもそうだったのかも。
ミチももしかしたら嫉妬してたのかも。
俊太郎の…連れてきた人に。
あれって…ようはそういうことだったのかも。うん。
出会いの数だけ別れがあるって言うけれど、
「永遠の別れ」って何だろう。
もう一生会わない事が「別れ」なら、それは「死ぬこと」であって、
死んでも心の中でずっと生き続ける存在ならば、それを「別れ」と言うのもちょっと違う。
ただ単に恋人じゃなくなることを、「別れる」と人は言う。
けど、「別々に生きる」ということであって、永遠の別れじゃない気がする。
永遠の別れって…?
ミチの心の中で、彼はずっと生き続ける。
ミチが死ぬまでずっと。
二人だけの記憶。
肌の匂いも、髪の匂いも、服の匂いも、部屋の匂いも。
匂いを嗅ぐだけで、あの時の記憶がふわっと甦る。
ほんのわずかな記憶の断片だけがぽつっぽつっとあって、 でもそれもとても曖昧。
小指に残る、ほんのわずかな感覚だけが、あたしにとっての、確かな感覚。
願い事がある。
たった一つ。
たった一つだけなんだから、どうか神様、この願いを叶えて。
果てしなくピュアで、バカみたいに純粋で、 代わりなんてきかない。
片割れ感。
自分の弱さでまた傷つけてしまうかもしれないけれど。
ずっと信じてくの。
強く信じると決めたの。
諦めじゃなく、希望をもって。
その先にあるものを、信じたい。
産まれてから死ぬまでに、たった一人だけでいい。
「この人のためなら死ねる」と思える、大切な人に、 あなたはもう出会いましたか?
それが自分の子供かもしれない。
それが自分の妻かもしれない。
それが自分の恋人かもしれない。
誰かに本気でそう思えるってこと、とってもとっても愛おしく思える。
あなたにとっての大切な人を、『アリア』を見て感じてもらえたら…。
『アリア』
それはあたしにとって、初恋みたいなものでした。